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桑高同窓会入会式挨拶 平成30年2月28日

 卒業生の皆様、本日はご卒業、誠におめでとうございます。
校長先生ならびに諸先生方のご功労に対しましても、改めまして感謝と敬意を表させて頂きます。
 また、本日、皆様におかれましては、100年を超える歴史と伝統を誇る、三重県立桑名高等学校同窓会にご入会頂くこととなりましたことに、感謝と敬意を表させて頂きますと共にお慶び申し上げます。
 この機会に、三重県立桑名高等学校同窓会の会長として、一言ご挨拶をさせて頂きたいと思います。
 世の中の環境が、内外共に大きく変わりつつある事は、皆さんも実感されていると、思います。これから、皆さんはこれまでとは違った、時には厳しい、新たな環境に身を投じることになるのではないでしょうか。
時には「辛抱」や、「忍耐」に堪えねばならない、と言う状況に曝されることもあるのではないでしょうか。
しかし、辛い辛抱も、忍耐も、結果としては「すばらしい経験」となって、 皆さんの中に蓄積されていくことでしょう。
 私達が物事を判断する時、知識だけではなく経験が非常に重要な役割を果たすのも事実です。これまでの学校生活で学んで来たことが「知識」だとすると、これから先の人生で得られるこの「すばらしい経験」を如何に活用してゆくかが、問われることになると思います。
 この「経験」をも踏まえながら、決してめげずに、夢を持って、その夢を現実のものとする道筋を、絶え間なく、強く探り続ければ、必ず道は開けます。
 この大事な「経験」の蓄積を個人に留めておくのではなく、少しでも多くの人達で共有することが、求められていると思います。
 この事に関連しまして、少しだけ私の経験をお話しさせて頂きたいと思います。
 桑高を卒業して来年で60年になります。齢をとったな、と皆様のお顔を拝見しながら改めて実感しております。
 そんな、私の経験から間違い無く言えることは、学生時代の友人つまり、同窓生ですが、この青春時代を共に過ごした同窓生ほど、本音で語り合える相手はいない、年齢が進んでも、職業や肩書きが変わっても、同窓生とは一生、裸の心の付き合いが出来る、と言うことです。
 これから、新たな人生を迎える、皆様には、新たな社会環境へ如何に適応・同化してゆくかが、目先の大事であり、なかなか同窓会どころではないのも理解できますが、これを何時までも続けては、折角の、触れ合い、と絆を深め、心を癒し、また、「すばらしい経験」の蓄積を共有できる場を逃し、皆さん一人一人が抱える問題の解決の糸口を得る機会も失うことに繋がるのではないかと懸念致します。
 また、同期の友のみならず、世代が違っても、同じ学び舎で学んだ同窓生との、目と目を合わせた触れ合いは、LINEなどを通じてのヴァーチャルな、触れ 合いとは、また違った、深い触れ合いになると思っています。
 本日は、桑名高等学校同窓会の入会式。皆様を新たな同窓生としてお迎えする場であります。今後、皆様の同窓会への熱い関心を期待しています。
 同窓会の、インターネットホームぺージにもぜひアクセスして下さい。
ホームページをより魅力的なものとする為に、私達高齢者には不慣れなIOTやSNSの活用に長けた、若い皆様方のご活躍なども、大いに期待しています。
 そして、昨今「すべての女性が輝く社会づくり」の推進が謳われていますが、女性の皆様の同窓会でのこれまで以上のご活躍も期待させて頂きます。
 つい話が、長くなってしまいましたことお詫び致します。
 今日、私が、申し上げたかったことは、一言で言えば、人生にはいつも新たな挑戦が立ちはだかっている、と言うことです。怪我にもめげず、オリンピックで金メダルを勝ち取った羽生結弦選手に見る通り、決してあきらめずに、自分で目指す目標を立て、頑張ると言うことではないでしょうか。その為にも同窓会の場を大いに活用していただきたいと言うことです。
 この同窓会を、永年変わらぬ旧態依然の状態にせず、世代を超えて集ってみたいとと言う場にするためにも、若い皆さんのお力を期待させて頂きます。
 ここで、お話を終わらせて頂く前に、今回卒業の皆様の中で、クラス幹事、学年代表幹事に選ばれました方々の、お名前を呼ばせて頂きたいと思います。
   (名前、読み上げ)
 今、お名前を呼ばせて頂きました皆様には、特に、今後の同窓会の益々の活性化へ向けたご活躍を期待させていただきますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、三重県立桑名高等学校の益々のご発展と卒業生並びにご臨席の皆様のご健勝とご活躍を祈念させて頂きまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。
 本日は誠におめでとうございました。

三重県立桑名高等学校同窓会会長 伊藤 隆彦  

 

三重県立桑名高等学校

桑名高等学校は、明治43年(1910年)、桑名郡立高等女学校として創立され、平成22年に創立100年を迎えました。

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